こんにちは、シロネコです。最近やろうやろうと思っていたことがなかなかできなかったり、書こう書こうと思っていたものが書けなかったりして焦りを感じていましたが、お給料をもらったら生きる活力がもりもり湧いてきました。金の余裕は心の余裕とはよく言ったものですね。
〜紙の話〜
年明け一発目はウィクロスカップ名古屋に参戦してきました。ぼくはウィクロスカップ東京で優勝していたので2連覇を目指す気持ちで臨ませてもらいましたが、結果は残念ながらベスト4で撃沈。使ったのは今回解説する夢限なのですが、ベスト4が出揃った時点でぼくのいたカーニバルブロックのルリグ内訳がタマ、タマ、タマ、夢限(ぼく)だったのでどう転んでもぼくの優勝はなかったと思います。運負けです。
さて、というわけで今回は夢限の立ち回りやどんなことを考えて構築したのかなどを中心に発信していけたらいいなぁと思います。
1.夢限ってどんなデッキ?
ウィクロスパーティやらウィクロスセレモニーに出るたびに「夢限が何をしてくるかわからない」と言われます。どうやらかなり認知度が低いルリグのようですね。
一応念のため渋谷の女子高生100人に「夢限がどんなデッキか知っていますか?」とアンケートを取ったところ
知っている 0人
知らない 2人
誰お前 98人
という結果になりました。このことからも夢限というデッキがいかに知られていないかが分かります。
夢限とは簡単に言うと「めちゃくちゃ自由なデッキ」です。夢限には3つの自由なポイントがあるので今から示していきます。
1つ目の自由 色の縛りがない
キーセレでは単色、ないしはメインカラーとは別に1色をタッチで入れる程度の構築がほとんどですが、無限にはメインカラーが存在していないため、何を入れても割と機能します。ざっと考えただけでも赤軸夢限、青軸夢限、黒軸夢限などが存在し、とにかくメインの確定枠はあるものの20枚以上は自由に構築することができるため、環境によって色々な変化をつけることができます。
2つ目の自由 5枚も貼れるキー
夢限の強さの9割くらいを占めているこの効果なんですけど、とにかく強い。キーの性質上、限定がないので毎回出てくるキーは全部夢限の強化といって差し支えないです。セレクトハッピーファイブが出てきてからは5枚貼れることの価値がさらに上がりました。このテキストがあまりにも強すぎて多分夢限使い始めの人は
こうなっているに違いありません。
3つ目の自由 サーバントF
…ははっ。
と、このように夢限はルリグデッキ、メインデッキ共に自由度が高く、構築がとても面白いデッキだと思います。しかし、自由度が高すぎるが故、どのような動きを目指していいか分からず、どう構築していいかわからなかったりすると思います。
ということで、ここからは夢限の弱点、そしてそれを補うための構築について述べていきます。
3.夢限の弱み
夢限の目立った弱点は2つ。まず1つは「限定シグニ」がほとんどいないことです。ウィクロスのカードデザインは基本的にテキストが強いカードには限定が付いています。キーセレでは特にこれが顕著で、「レトリック」が発売されて少しマシにはなったものの今だに課題として抱えてるのが現状です。この影響で、適当に構築すると「ゴミ」を40枚集めただけの悲しみを背負った紙束になってしまいます(言い方が悪いのは重々承知ですが、僕は一度これをやって某世界王者に笑われました)。
もう1つは「上級シグニのクセが強い」ことですね。ウィクロスの基本的なゲームの流れとして
1〜3ターン目で気持ち2点くらいとる→4になってから毎ターン3点ずつゴリゴリ削っていく
というのイメージするのが普通だと思います。しかし、これは4以降の攻撃が安定する場合の話です。夢限はこの理論で行くとまずゲームに勝てません。
例えば「サーバントF」とユキの「スイレン」を比較してみます。この場合、「サーバントF」は点要求に精元というガードにも必要な札を手札から2枚消費するのに対し、「スイレン」はエナ1枚で済みます。単純に倍かかってますよね。
これはほかのシグニにも言えます。ヤミガネはバニッシュまでに2エナ、BCPICは工夫すれば2面要求ですがそれでもかなりな枚数を使ってしまっています。要するに、4から要求してたら手札がいくつあっても足りません、まずジリ貧で死にます。
ゆえに、あまりレベル4を過信しすぎると痛い目を見るということですね、かなしい。
4.構築
ここまで読んでくださったセレクターの皆様ならお分かりかと思いますが、上級シグニに頼れないなら下級に頼って点要求しまくればいいわけですね、簡単だ…
序盤から点要求につながるカードといえば、
こいつや
こいつや
こんなやつがいます。一枚ずつ見ていきましょう。
まずはラハブを用いた場合。3000マイナスで焼けないシグニは序盤にはまずでてこないので火力面は問題なし。ところが手札を使ってしまうのでフルパンされた時が少しコストが重い。ただ後述する2シグニとは違い、色付きどころかエナを使わないので割とどの形でも入れられるか。
続いてアリス。コストの割に割れる範囲が狭い。色指定なので序盤から使っていくにはマルチか赤エナを払わなければならず、マルチはなんだかんだキーを貼るのに使うので必然的に赤寄せの構築になるが、赤は下級のパワーが低いので採用は難しいか。
最後にピアノセン。まぁ最後に持ってきたってことは話の流れ的にこいつを使うんですが、現状一番夢限と相性いいと思います。2レベル以下ならパワー無視でバニッシュでき、条件達成も限定シグニのサーバントFとムゲンが偶数なので残りのデッキを偶数に寄せれば比較的楽に条件達成できます。アリスと同様に色つきのエナを要求されますが、「偶数」で「黒」の優秀な限定なしシグニって意外と多いんですよね。残りの奴らは後で解説します。
といった具合に今回は、序盤は黒いやつらにまかせて点を取り、終盤でサーバントFをばらまいて抹殺。みたいな感じで戦うことにしました。
ぱっと見脳みそ空っぽ脳筋ビートだと思ったそこのあなた、正解です。誰でも使えますし偶数か奇数の判別さえつけば、適当に振り回すだけで勝てます。これに関しては、この前の大会で実証されてます。
〜デッキレシピ〜
サーバントF 4
円卓の予言 マーリン 2
超罠 ヤミガネ 2
中罠 ハンプティ・ダンプティ 4
サーバントo4 4
サーバントo 4
中罠 ピアノセン 4
中罠 アルババ 4
中罠 ツナワタ 4
サーバントQ2 2
サーバントo2 2
ムゲン 4
夢限
夢限-P-
ママMODE❤️Love
コードピルルク KEY
始まりのルリグ 夢限の鍵
時雨の調 ゆきめ
憂慮の花嫁 アルフォウ
セレクト・ハッピーファイブ
フラクタル・ケージ
タクティカル・バニッシュ
〜カード解説〜
サーバントF
めくってよし、出してよし、効果は時々考えろ。
夢限キーと合わせると14000になるため、真空斬撃や2体立てると血晶照射などを耐えてくれます。ピルルクはシャハラザの前にこいつ立ててるとめっちゃ苦しそうにしてくれます。よっぽどのことがない限り4だと思います。
円卓の予言 マーリン
前からずーといってるんですが、黒軸で、特にアルフォウキーを入れるなら必須のカードです。ちなみに納得されたことがないので必須であると僕が考える理由を今から書いていきます。
マーリンのここが強い!
その1 手札を使わず点要求!
このデッキにおいて後半で手札を増やす方法って実はピルルクキー、フラクタルケージ、サーバントFのサーチ、あとLBくらいしかないんですよね。LBがめくれて攻め札が消えないならいいんですが、たまにありますよね、LBがめくれない試合。そういう時にただなすすべなく呆然と立ち尽くして負けるのは嫌ですよね。だから入れてます。フルパンにも強くなるし、手札を削ってくるピルルクにはデッキトップから勝負するにも限界がありますし、入れておいて損はないはずです。
その2 アルフォウキー、ツナワタと相性バッチリ!
ツナワタだけだと1体2000にして、アルフォウキーで焼いて1面要求のところをこのカードは2面要求にしてくれる可能性を秘めています。
使い方は簡単。トラッシュ24枚を構えてツナワタを出し、マーリン蘇生、アルフォウキー効果を使うと簡単2面要求できます。このデッキは相手のレベル4の処理に手こずることが多く、アタックトリガーの枚数も限られているのでこういった絡め手を入れておいたほうがいいです。ちなみにトラッシュ12枚からハンプティダンプティでレベル4をバニッシュできるラインまで伸びるので覚えておくといいでしょう。
その3. 手札にある必要がない!
これはその1と少しかぶり気味ではあるのですが、かなり大事なことなので別にさせてもらいました。偶数夢限は序盤からアルババやピアノセンの効果でどんどんデッキをトラッシュにおいていきます。その際、サーバントFやヤミガネが落ちることが多々あります。サーバントFはともかくヤミガネは回収できないのでしばらくお別れです。しかしマーリンが落ちた場合のみ状況が違い、こいつはトラッシュにいても点要求に絡んできます。マーリンなしだとアタックトリガー全落下で即負けにつながることもあるので、マーリンの存在はかなり大事だと思っています。
以上の理由より、多分サーバントFの次に強いです。1枚か2枚、どう入れるのが正解かはわかりませんが0だけはないと思います。
超罠 ヤミガネ
シャハラザ、オワンクラゲ等相手のシステムシグニの除去をしたりジュラシックオーバーランに対応したりするために入れてます。まぁ単純にアタックトリガーとしても強いので引いたら使っちゃいましょう。
中罠 ハンプティダンプティ
レトリック前までは相手のレベル2をコピーした時に達成するには1面開ける必要がありましたが、今はムゲンおかげで解決しました。序盤中盤あたりで活躍してくれるので引けるように神に祈っておきましょう。アルババで触れるのでトラッシュには必ず落としておくことオススメ(3敗)。
中罠 ツナワタ
アルフォウキーのために基本的にはつかいます、マーリンとも相性がいいのでゲーム中一番腐らない札だと思います。
中罠 アルババ
過信は禁物ですが、序盤に火力を増やせる可能性があるので採用、このデッキ唯一のパワー5000なので意外と重宝します。当たらないと思って場に出した方が精神衛生上いいと思います。
中罠 ピアノセン
割愛。結構イラスト好き。
ムゲン
偶数で1ターン目に3面埋められるので4。先述したハンプティとも相性がいい。可愛い。
サーバント 12枚
ここはめちゃくちゃ悩みましたがとりあえず12枚未満はないと思います。Fのコスト、毎ターンのガード、1ターン目に確定で2枚出すことを考えるとこれ以上削れませんでした。レベル配分に関してですが、Q2は夢限キーと合わせれば12000になるのに対しD系はレベル2帯が厚いこのデッキではよっぽどのことがない限りお役御免になることが多かったので却下、残りはo系10枚を採用しました。偶数鯖を採用する余地も当然ありましたが10枚です。
理由は2つ、まず1つに後手1で殴れないことを嫌ったから。レベル1サーバントを減らしすぎるとムゲンでは序盤にアタックできないので引けなかった時に1点、もしくはそれ以上損してしまう可能性があります。とりあえずこれだけは避けたかったので10です。
もう1つはミラー意識です。ミラーでは5ターンムゲンとレベル1のみで戦わなければなりません、そのためレベル1を厚くしていた方が基本的に有利にゲームを運ぶことができます。じゃあQ2のところもo2にしろよって話ですが、なんどもフリーを重ねてこの枚数に至ったので許してください。
夢限
ウェディングが一番可愛い
無限-P-
ずっとプロデューサーって読んでた
無限-E-
ブス。
ママMODE❤️Love
コイン1で使えて、エクシードを使わないキーで唯一の2面防御、割と必須
コードピルルク KEY
ハッピーファイブ吐き切らずにグロウするのでエクシードを分けられるこいつが現状最適解。
始まりのルリグ 無限の鍵
基本的に最初に貼って盤面固めます。サーバントFの攻撃力キープのためにできるだけ最後まで持っておきましょう。
時雨の調 ゆきめ
ハンプティサーチしてきてムゲンの前バウンスが個人的に最大パワーだと思います。サーバント持って来られるのも嬉しい。たまに相手のキー消すこともあるから覚えておきましょう。
憂慮の花嫁 アルフォウ
3枚目か2枚目に貼りがち。アルババとかで積極的にトラッシュ貯めないと意外とたまらなかったりする。
タクティカル・バニッシュ
1日1回テキスト確認をされるカード。1体に3000マイナスをするだけなんですが、これで最初の1点を守り、本来取れるはずなのなかった1点を取ることで実質2点分ずらすことができます。これにより相手のダブルクラッシュ等がなければ後半のドントムーブなどと同じ役割をしてくれるため採用しています。とはいえ、普通のデッキなら無難にドンムを入れたほうが強いので、後半の点要求が厳しい夢限にのみ許されたカードと言えるでしょう。
セレクト・ハッピーファイブ
全部のモード使います。アタック不可効果はもちろん、追加効果消去は優羽莉やエルドラに、回収効果はリソースを取ってくる相手に使います。最後の除外効果に関してはピルルクのアナスタシアやシャハラザを飛ばしたりすると効果を発揮します。ちなみに、蟹の武勇を除外すると試合を有利に運ばたり運べなかったりするらしいです、しなくてもボコれますが。
フラクタルケージ
必須。シグニゾーンを消すのでユヅキのマレガビ、タマのアークゲインを阻害します。ユキに至ってはシグニゾーンが消えるのめちゃくちゃ面白いです。ピルルクキーで自分のターンに切ってもいいし、受けに使っても2面防御になるので激アツ。
4.終わりに。
本当は立ち回り編も書くつもりだったんですが、めちゃくちゃ長くなってしまいそうな気がしたのでこの辺で切っておきます。キーセレはここから3ヶ月くらいプール増えないっぽいのでオールスターに流れ持っていかれそうですが、僕はウィクロスが盛り上がってくれるか、僕が勝てればなんでもいいです。
質問があればツイッターのshiro_mokemokeに突撃してあげてください、喜びます。